加工素材選びのポイントmaterial selected

KMSでは、金属やプラスチック、ガラスをはじめ、ステンレス鋼、チタン合金、超耐熱合金、さらにマグネシウムや切削データのない新素材などの難削材まで、幅広い素材を取り扱っております。どの素材が適しているかは加工物によって異なりますので、求める機能、強度、納期、コストなどを考慮してベストな素材をセレクトしていきます。「こんなものをつくりたい」と思ったら、まずはご相談ください。企業様、個人様問わず、ワンオフ品から量産品、特殊構造物まで、お客様のご要望や目的にもっとも適した素材をご提案させていただきます。以下に加工素材選びのポイントをご紹介しますので、オーダーの際の参考にご活用ください。

1.素材別ポイント

世の中にあるほとんどの金属材料は、純素材ではなく、金属と金属を混ぜ合わせて合金として使用されています。合金のメリットは、目的や形、コストに応じてさまざまな特性を持たせられること。それぞれの素材が持つ特性を知って、よりよい素材選びをすることが大切です。

2.目的別ポイント

素材の特性が大きく異なります。どのような機能が欲しいか?どのようなシーンで使用するか?つくるものの目的を考えて素材を選びましょう。

目的適合素材
強度が高い鉄(S45C、SCM、SKDなど)
軽いアルミ合金
電気抵抗が少ない銅合金
耐食性が高いステンレス
耐熱性が高いニッケル合金
熱伝導が高いアルミ合金・銅合金

3.コスト別ポイント

モノをイチからつくるとき、気になるのはその費用。
切削加工においては素材の価格が費用を左右するので、素材コストを重視した素材選びが大切になってきます。安さを重視したい場合は鉄系の合金を選ぶといいでしょう。ただし鉄は腐食が激しいため、塗装、メッキなどの後処理が必要になってきます。少量の試作品をつくりたい場合などは錆びないステンレスを使ったほうが安く上がる場合があります。目的と予算、必要な機能に応じて適切な素材選びをしましょう。

素材価格
チタン合金・ニッケル合金
ニッケル合金
銅合金
アルミ合金
ステンレス
鉄合金

4.被削性別ポイント

被削性とは、削りやすさの基準。被削性が高ければ高いほど削りやすいということになります。被削性が低いものはそれだけ加工が難しかったり、時間がかかりますから、加工工賃が高くつく場合があります。金属そのものの価格はもちろん、素材の被削性、加工工賃を考慮するのこともコストを抑える大切なポイントです。

素材被削性
アルミ合金(特にA2011,A5056)削りやすい
銅合金(特に、真鍮(C3604等))削りにくい
鉄合金削り難い
ステンレス削り難い
チタン合金削り難い
ニッケル合金削りにくい

被削性とは、切削加工で「削りやすいか?」ということ。
被削性が良いということは、削りやすい素材ということです。
すなわち被削性が悪い加工素材ほど、加工に時間がかかり材料価格よりも加工費の割合の方が大きくなっていきます。

そうすると、金属そのものの価格よりも、加工費がかかることになります。
加工が楽かどうか?
というのがコストを抑えるポイントになります。

被性削の良い素材順は以下の通りです。

いずれかのポイントを目安に加工する素材を選びましょう。

加工した製品に
どんな機能が欲しい・必要か?
どんな機能を求めるのか!?

このように用途を考え素材を選択します。この時点で素材の選択はかなり絞られます。

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